錦町の花 ツクシイバラ
九州を意味するつくし(筑紫)とイバラを合わせた名前で、南九州独特の野イバラです。
発見当初より非常にまれな植物であると言われています。球磨川河川敷に多く咲いていた時期もありましたが、バラ栽培の土台として野生種のツクシイバラが適していたため、盗掘や河川環境の変化により、熊本県レッドデータブックに絶滅危惧種2類として登録され、絶滅の可能性が高くなりました。
その後、2006年に発足した地元保存会「球磨川ツクシイバラの会」を中心とした地域住民による保護活動などを通して、ツクシイバラは多くの人に愛される花となり、現在では錦町の町花となっています。
花の特徴
特徴は、茎の部分に見られる「線毛」と呼ばれる赤色の毛と、光沢のある葉です。
花びらはかわいらしいハート型をしており、花言葉は「かわらない愛情」です。
例年5月中旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、爽やかな香りとともにピンク色や白色の花を咲かせます。